寝ている時に足がつってしまい今もふくらはぎが痛い、という事で来院頂きました。
足がつる事をこむら返りなんて言ったりもしますね。すぐ治る事も多いですが、ひどいものでは筋肉を損傷してしまい、場合によっては「肉離れ」なんて事も起こり得ます。
足に限らず、筋肉がつってしまう原因はいくつかあります。
①栄養不足
筋肉を動かすためにはカリウム、カルシウム、ナトリウムなどが必要です。中でも不足しやすいのがカリウムです。これが不足すると、筋肉を正常に動かす事ができなくなり、「つる」ということが起こるのです。
②疲労
筋肉は動かすことによって、乳酸などの疲労物質がたまっていきます。これらがたまっていると、やはり筋肉の正常な働きを阻害してしまいます。
③血行不良
締め付けなどによって、血行が悪くなっていると、筋肉に必要な栄養を届ける事ができません。また疲労物質を運ぶ事もできず、疲れが取れにくくなってしまいます。
④冷え
これが一番多いかもしれません。寒くなるとつってしまうなんて話をよく聞きます。身体が冷えると血管が収縮します。また筋肉も硬くなってしまい、血行不良の原因となりますます。
⑤運動不足
筋肉にはポンプ作用があり、特にふくらはぎは第2の心臓とまで言われるほど大事なものです。心臓から送られてきた血液を再び心臓に戻すのに重要な役割を担っています。これが衰えてくると血行が滞りやすくなり、血行不良となります。
⑥水分不足
身体の水分が不足すると血液もドロドロになりやすく、筋肉も硬くなってしまいます。これにより血行不良へとつながります。
これらの原因から対処法は
まず、栄養、カリウムを多く含むものとしてバナナがあります。1日1本でも十分です。水分をきちんととり、適度な運動、特にストレッチをお勧めします。そして冷えないように、しかし、靴下をいくつも履くようなことはしてはいけません。締めつけの原因にもなります。特に寝る時は靴下ではなく、レッグウォーマーなどゆったりと足首だけを覆うものにしましょう。