朝起きた時に首に激しい痛みを感じ、動かすことができないということで来院される方が多くいらっしゃいます。こういった症状を”寝違えた”と表現することが多いですが、なぜ寝違えるのでしょうか。
寝違いとは寝ている時に長い時間、身体に負担のかかる姿勢を取り続けることで筋肉の緊張が強くなってしまい、少し動かそうとするだけでも強い痛みを引き起こします。緊張の強い強張った筋肉を動かそうとすると周囲の組織を痛めてしまい、さらに炎症を起こしてしまいます。これらを改善するには筋肉の緊張を緩め、炎症を取り除いていくことが必要になります。
しかし、身体の状態が良好な場合は、寝違えることはほぼありません。
赤ちゃんや小さい子供を思い浮かべてください。たまに、とんでもない姿勢で寝ているのを見たことありませんか?首がカクッと曲がった状態でぐっすり寝ています。これ大人だと寝起きに首が痛かったり違和感を感じることが多いかと思います。でも子供たちは平気なんです。なぜか。筋肉がとても柔らかいので多少のことでは強張ったり痛めたりすることがないのです。つまり、大人でも筋肉の柔軟性を維持していれば、寝違えることはありません。寝違えるということは、前提として、すでに、首・肩・背中の筋肉が固くなっている状態であるということです。
寝違えてしまうと、首を動かすことができなくなってしまいます。みなさん来院するときはロボットみたいな動きになって起こしになります。そして、車の運転が非常に危険です。身体ごと捻って左右確認することになりますが、どうしても動作に遅れが生じますし、少しの振動でも痛みを強く感じてしまいます。
日頃からストレッチや体操などで、筋肉の柔軟性を保つことがとても重要です。日々のセルフケアを行って頂くのが一番ですが、当院でもたくさんの方のお身体メンテナンスのサポートをさせていただいています。痛みのない生活を送るためにもぜひご活用ください。